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Films:Dec.2024『ストップ・メイキング・センス』ほか

10 January 2025
202412_film

12月にみた映画5本
まさかの5本。月初めにテレビが壊れて月末に休暇になってから観ただけ、という寂しげな年末。
大きめな画面じゃないと映画観る気にもならないのでその間はiPadで山田太一ドラマ『想い出作り』など観てました。昭和の女たちもたいへん。

1. ジョナサン・デミ 「ストップ・メイキング・センス
ようやっとみることができたー!
ラジカセから始まり、メンバー増えてゆきこの上ない多幸感に包まれたステージ。
ステージングのシンプルながらに効果的な演出に、なによりもデヴィッド・バーンのキレのあるクネクネが愛おしすぎる。
ラストの観客もスタッフもみんなダンスしてんの幸せすぎるよねぇ。ありがとう!

2. ラース・フォン・トリアー「奇跡の海
お久しぶりの。
ピュアが過ぎるエミリー・ワトソンの透明感とまだ若きステラン・スカルスガルドの想像の上をゆく愛の形と罪と罰と生贄とな神無き全部のせ。
鐘のならないアイルランドの荒野の寒々しい村と、鐘のなる海とで、ラース・フォン・トリアーのなかでは、優しいラスト。
センス良き安定の選曲。

3. クリスティアン・ムンジウ「ヨーロッパ新世紀
ほぼ同じことがここ日本でも起きているけど、こんなにオコしないのが日本人...
更にはより複雑な地勢のせいでややこしそうなルーマニアの深い森。
EUのNGOのフランス人とかねぇ。ラストの?!でにんげん!ってなるね。

4. キアラ・マルタ,セバスチャン・ローデンバック「リンダはチキンが食べたい
ヨーロッパらしいPOPな色遣いと、猫村さんみたいなゆるーい輪郭線とにゅるにゅる弾けるアニメーション。
死んだ父さんの思い出のパプリカチキンをめぐる、タチのような群像バタバタコメディでどこまでも楽しかったなぁ。
ちゃーんと素敵な結末と、ネコチャンのゴロゴロや*や、ゲェーなどの猫好きにたまらん描写まで細やか。

5. ラース・フォン・トリアー「キングダム エクソダス
再びの鑑賞。
まさかの完結編!ヘルマー亡きあとのヘルマJr.や、ドルッセ夫人の代わりのようなカレンさん、ミケルセン兄のキャラ、ブルーザー(渾名!)そして悪魔的ウィレム・デフォーなどなど、見事な新キャラ導入して更に旧キャラ達もしっかりと。
病院入った途端にオレンジ色の画面に変わるところから最高。フェミやら人種やら、全シリーズからのデンマークvsスウェーデンをさらに上にあらゆる憎悪と対立含めて、ブラックにホラーに描き上げちゃったトリアーはやはり格が違う。
名作や自作のパロディまでも楽しませてくれてありがとう!EDの靴だけ出演まで愛おしい。

Category: 映画

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2025.01.10 12:00 PM