Films:May.2026『男女残酷物語/サソリ決戦』ほか
5月に観た映画14本
1.ナナ・エクチミシヴィリ『花咲く頃』
社会的に不安定なジョージアで、さらに不安定な女性の立場のうえ、さらにさらに不安定な14歳の少女たち。
家庭内もボロボロな感じだし、無理矢理に結婚させられるお友達。
結婚式でのダンスあたりからぶっ飛ばす感じ最高に女子してて好き〜!
最悪なんだろうけど、どうしても惹かれてしまう国でもあるジョージア。
2.カンタン・デュピュー『ヤニック』
地下室の変な穴も面白かったけど、こちらもなかなか。
不条理NTRでコンパクトにまとめてくるのも上手い。
パソコンのくだりのパスワードから片手打ちなところや、家に猫がいるから無理のところまで細かい。
からの終わり方までタイミングー良い。こういうフランスがもっと観たい!
3.黒澤明『どですかでん』
お久しぶりのどですかでん。
極彩色のど底辺。場所も時代も変わっても変わらない人間の縮図って感じで、色々詰まりまくってて圧倒される。
現代のうわべだけのリベラルには絶対描けない世界。
三谷昇の親子のくだりがまいど泣けるし、
どですかでんのあの車掌みたいな同級生いたけど、今再会すると彼の方が幸せそうで人生真っ直ぐ生きるべきよね!と改めて思ふ。
4.岡本喜八『血と砂』
少年音楽兵とおじたち。三船はもちろん、佐藤允のかっこよさに、おとぼけ隊長伊藤雄之助の絶妙な間合い。
天本英世はもちろん大好き。
聖者の行進とともに破壊しつくされるラストの壮絶さと八月十五日。すごすぎるな。
5.カンタン・デュピュー『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』
ハマりつつあるカンタン・デュピュー。
好きなフランスがここにある!
田舎町に逃げてくるなぞオヂ。絶対無理なのになんで欧米人ってトイレに流すん?!
ってところから、お爺さんから高杉な鹿皮ださジャケ買って悦に入るオヂ。あの丈感が絶妙すぎて憎い。
ラース・フォン・トリアの変な部分抽出したみたいなセンス、堪らないですー!
んでもって70分くらいな尺感も好きですー!
6.小津安二郎『早春』
蒲田から東京行く電車での仲間とか、なんかすごい。
魔が刺す池部良様とゴゴゴと怒る淡島千景様の麗しすぎる夫婦はこれからこれから。
そんな二人を生暖かく見守る大人たちも良き。
おでん屋カァチャンの浦辺桑子のお店も暖簾も好きすぎるー。おでん食べたい。
7.セルジオ・コルブッチ『続・荒野の用心棒』
OPが最高潮で持ってかれる〜!
ぐちょぐちょなぬかるみの中を馬もなく棺桶引きずるフランコ・ネロ。
無双感弱めで、なんかドジっ子だしぐだぐ感もあるけど独特な空気で変なマカロニウエスタン。
8.三池崇史『殺し屋1』
ちょうど漫画を読んでいるところで配信なので観てみた。
けど、漫画の面白いところさらっと抜けまくってるし暴力描写全てが全然痛くないしヤクザも全然怖くないの何故?わざと?
当時のサブカル人脈達大集合〜!で、当時観ていたらハマったんだろうけどな。
9.ピエロ・スキヴァザッパ『男女残酷物語/サソリ決戦』
サントラが好きすぎてヘビロテしていた今作、やっとやっと鑑賞!
期待を裏切らないオシャンなイタリアが満載で堪らんです。
ニキ・ド・サンファルオマージュセットやいちいち素敵なインテリア。
初めに出てくるプードルみたいな子もかわゆい。
ミモザの木での記念写真♡
10.山根成行『黄金の犬』
夏八木勲と三谷昇パートから鶴田浩二パートになって失速しまくるなんだかグダグダ。
山道で現れる一番星菅原文太がピーク。
三田佳子パートの不幸すぎるエピソードや爆薬使いまくる果てのみんな閉じ込めてヨシッ!
ってなる地井武男のパフスリーブみたいなジャケ気になりすぎた。
最後まで鶴田浩二弱そすぎて心配だったぉ。
11.カンタン・デュピュー『ダリ!!!!!!』
ダリの世界を映像化、ダリを取材する映画、神父の見る夢、
続々出てくる世代違いのダリにfin,fin,fin,fin,fin!とジュルレアリズムしまくる
カンタン・デュビュー作品は一筋縄では行かなくてほんと楽しい。
冒頭の長すぎる廊下からもう変だったものね。なんかスパゲティ食べたくなる
12.フィリップ・カウフマン『ライトスタッフ』
マーキュリー計画で意地でもソ連に負けじとしている元気すぎるUSA音速の体感や宇宙への挑戦が泥臭くて良き。
その裏で奥様たちのジャッキーに会いたい!みたいなのもしょーもなくてすき。
テキサスでのおもてなしのバーベキューうまそうだなぁー。からのモクモクの煙のなかの羽飾りの舞いが素敵でした。
13.押井守『立喰師列伝』
立食い師なる職業と戦後の日本のあれやこれや、あることないこと盛り込んだ完全に押井守してる。
ケツネコロッケからカレーまで。庶民のファストフードにこじつける文字数多い感じの山ちゃんお疲れ様〜!となる。
村上春樹のパロディやらんど、などくだらないの真面目にやる仲間内の皆様も大集合してて楽しそう。
14.ラルフ・ネルソン『野のユリ』
神から遣わされて来たみたいな使徒級に万能なポワチエ。
訳あり感ありながらも、東ドイツから図々しく乗り込んできたシスターたちとの異文化交流と英会話教室。
フアンの店の朝食やメキシコニキ達とのバーベキューも美味しそう。
去り際まで格好良すぎて惚れ惚れするポワチエ。Amen!
レトロなキャンプセットも良いな。欲しいな。