Films:July.2026『フレッシュ・デリ』ほか
7月に観た映画12本
1.ピーター・ウィアー『ザ・ラスト・ウェーブ』
終始びしゃびしゃな終末オーストラリア。
アボリジニーのあれやこれやの呪術的なのに巻き込まれ、飲み込まれるのこわー。
決して逃れられないやつ!
独特の世界観でぞわーっと、ざわざわされられるピーター・ウィアー先生。
2.パオロ・ソレンティーノ『パルテノぺ』
ナポリに生まれて太い実家に美貌も知性も全てを持つパルテノぺ。
それゆえの苦悩と満たされない眩しい青春にゾクっとする。
パオロ ・ソレンティーノらしい美しくて卑猥で真面目にくだらないの撮るのもやっぱり好きで眼福の時間。人生詰まってます。
ナポリの美しさと"全てが過剰で狂気に満ちている"街を体現する、セレステ嬢の美しさにもとろける。
こちらからすると羨ましすぎるくらいのカラッとした気候と街並みにみえちゃうんですけどねぇー。
ゲイリー・オールドマン爺のアメリカ作家もとても良かった。
3.アナス・トマス・イェンセン『フレッシュ・デリ』
すごいヘアスタイルにテラテラ汗かきマッツに、ヤングリーンみたいな双子に、
イデオッツのボディル・ヨルゲンセンにといつものデンマークしている。
先に観ていたヴィーナンズ・ハムや後のマッツ版ハンニバルやら思い出してカニバ祭りが過ぎる。
マッツのマリネ液どんな味なんだろ〜
弟のキリンぬい使いや、冷蔵庫に貯まる動物ソフビなど細かいネタもとても好きすぎるやつでした。
4.ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』
かなりの久しぶりのゴダール。初期衝動の瑞々しさったらない。
ベルモンドとジーン・セバーグも完璧すぎる。若い時憧れてサブリナパンツ履いたわぁ〜。
部屋にポスター貼ってたわ〜〜。
改めてみても台詞がいちいち洒落ていて、乾いていて、堪らない。
不老不死で死にたいとか言ってみたいです。
パリの当時の街並み、夜の街の光。
コンコルドは美しい〜!
5.森崎東『黒木太郎の愛と冒険』
何度見ても強烈な映画。次々出てくる癖強い役者たちに負けず、主演の声が強すぎる。(『ゴンドラ』の監督!)
大人のおもちゃやさんが割と堂々とあった時代の猥雑さ、汚さのなかの純粋すぎる奴ら。
ネコチャン先生緑魔子のエピソードは猫好きには辛いやつ...だけど昔ってこんなだったよね。
何もかもがクリーンになって失いまくった令和の時代に観ると、"遺書"の言葉が重すぎる。
森崎東映画では絶対流れるNHKの君が代。
6.アナス・トマス・イェンセン『ブレイカウェイ』
悪悪しているマッツにキングダムのクロースホイ!ってだけで期待度大。
ほかにも続々でてくるキングダムな面子。
森の中のレストランの物件最高わたしもほしい。
牧場のあいつ、期待通りに来てくれてありがとう。
デンマーク映画のこの嫌な感じの人間関係描く巧さはなんなのですかね?
どれみても外れないアナス・トマス・イェンセン
7.吉田喜重『嵐を呼ぶ十八人』
どうにも手のつけられない荒くれな若者たち。迸る勢いが羨ましい。
呉の風景に、払い下げ?みたいなインダストリーな宿舎はいまなら断然お洒落になりそうな物件。
浦辺桑子に殿山泰ちゃん出てくるだけで安定のジジババ感すき。
8.大林宣彦『はるか、ノスタルジィ』
小樽のレトロ風景はとても良きですが、ノスタル爺が過ぎるでしょ。
オッサンの若き日の恋に巻き込まれる少女なんていません!妄想が過ぎてちょっと無理でした。
9.クリストファー・ノーラン『フォロウィング』
デビューノーラン。90年代の雰囲気がビンビンで良きです。
後の作品にも通じる時間軸の描き方とかは変わらない一貫性をかんじて、扉のバットマンの未来。
10.吉田喜重『秋津温泉』
岡田茉莉子サマの若い生命力に溢れたところからラストまでの変化が女優魂。
戦後、死にそうな長門を生き返らせて逆転する男女の宿命と秋津温泉のしなびぃ雰囲気で待つ女の哀しい運命よ
11.ダーレン・アロノフスキー『マザー!』
はじめは安部公房の"闖入者"を思い出したのだけど、あまりにハビエル・バルデムが赦す連発するから
創世記ってことね、と気付きました。ほーん。前作はノアの方舟だったしね。
散々もみくちゃにされるジェニファー・ローレンスの身になると痛い!ちきゅうが泣いている。
音楽ヨハンヨハンソンに。EDのパティ・スミスの"The End of the World"もぴったり。
12.須川英三『日本人のへそ』
冒頭の寄せ書きみたいな出演者のサインのなかでもひときわ目を引く三谷昇、やっぱりただものでなさ過ぎる。
緑魔子サマと美輪明宏サマほか癖強めのへんてこミュージカル風でアングラ感強いけどすんなり観られるATG。
当時の浅草も田園調布の豪邸も良き。