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Imperfection

02 February 2018
Imperfection

小沢剛“不完全−パラレルな美術史”を千葉市美術館にて。
そのタイトルと同じ『不完全』と名付けられた石膏像たちが
やんややんやと、霧の立ち込めるような綿に運ばれているような
どでかいインスタレーションが迎えてくれる。
わー、この人たち本当に苦手でした。
美術予備校に通っていたことがあったのでパジャントとか、皆さん懐かしい。
現在芸大で教鞭を取っている立場の方からこの提示。
すっかり忘れていたこれらの石膏像、こうしてみるとなんともシュールです。
というか、この教育方法は日本だけに残っているときいてへーー!となりました。
藤田嗣治がパリではなくバリに行っていたら、なんていう下らなさ満載な「帰って来たペインターF」
笑いが止まりませんが所々に哀しさが溢れており、何のために描いていたのか。
だなんて言う問いかけはザックリときます。
個人的には「す下降にンバンレパ兵神神兵パレンバンに降下す」がとても良かった。

“今回の展覧会タイトルとして選ばれた「不完全」とは、明治時代に活躍した美術史家であり
東京美術学校(現・東京藝術大学)の初代校長である岡倉天心(覚三)の著書『茶の本』に頻出する言葉です。
「不完全」とは完全に対するネガティブな言葉ではなく、
完全を目指す途上に立つ、限りなく豊かでやさしい意味をもちます。”
とあるように、人生だって死ぬまで不完全かもしれない。
死んで完全、となるかは神のみぞ知る。だけど、“途上”をいかに豊かに楽しむか
驚くほど早く変化する時代にこういうピリっとしてユーモアを忘れない視点こそ大切にしたいものです。



今週はひよこ豆のキーマカレー、スコーン、キャロットケーキや柚子のケーキ
ガトーショコラなど日替わりで焼いております。
寒いからか、ホットチャイが人気です。