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The Color Of Pomegranetes

18 April 2019
The Color Of Pomegranete

セルゲイ・パラジャーノフ1971年の『ざくろの色
アルメニアで制作され、もともとは1968年から『サヤト・ノヴァ』というタイトルで制作されたけど当時のソ連の国家映画委員会に糾弾されてしまい、1971年にセルゲイ・ユトケーヴィッチに再編集されたという曰く付きまくるこの作品。
アルメニアという国の神秘感、未知の世界に惹かれていたのにずっと観る機会を逃していてようやく観た〜!
難解なのかな、とちょっと不安でしたが難解というか理解するというよりも感覚的、視覚的にアルメニアの未知なる世界を覗く。アルメニア...ロシアと中東の間に位置しているだけあってそんな文化の交差点だからなのかしら、とても、とても濃厚。独特の世界感。す、好きすぎる...!!!
冒頭で、"かつての人々はこの世界を理解していた"的なこと言っているし、そんな難しいことというよりは人間の根本的な精神とか営みとかそんな原始的なことなのかしら、と。詩を映像化したというだけあって、まさに詩的。美しくも毒々しい色の世界にうっとり陶酔。いや、むしろ癒し的心地よさ。ずっと観ていたい感じ。
女達の紡ぐ絨毯とか大きなナーンとか、マトンに葡萄酒に柘榴など、どの映像も絵画的で、(美味しそう)それはまるで、イコン的絵画を観ているかのようです。
ティグラン・マンスリアンによる音楽もこれまた最高に沁み入ります。
サヤト・ノヴァの詩集はぜひ読んでみたいけど、日本で出版されてないようで残念。
時代の流れで不遇な人生のようだったパラジャーノフは何度も投獄されたりと、自由には撮れなかったようですが、こうして少しでも残っていて良かった。是非ともほかの作品も観なくては。と思っております。
G.I.グルジエフ然り、アルメニア文化の虜です。

ピーター・ブルックによるグルジエフの自伝的映画『注目すべき人々との出会い』もなかなかに危ない感じで好きでした。

今週のおみせはひよこ豆のキーマカレーです。
文旦ココナッツマフィン、スパイシーバナナマフィン、スコーンにシードショートブレッド、など日替わりでの焼き菓子もお楽しみに!
春限定の飲み物も好評です。一番人気はメキシカンホットチョコレート。ピリリとスパイシーで虜になっちゃいますよ!

Category: ロシア

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2019.04.18 12:00 PM