The Night Of The Hunter
今まで縁がなく、観ていなかったのをとても後悔!
チャールズ・ロートン1955年の作品『狩人の夜』を初めて観たのですが、これはもう人生オールタイムベスト入りです。
この監督、この一作のみしか映画は撮っていないのだそう。公開当時は不評だったそうで…なんとも残念です。
“羊の皮を身に纏った偽予言者に気をつけよ中味は貪欲なおおかみであるその実を見分けよ”
そんな説教をするリリアン・ギッシュのカットから始まる物語は、さてどんなおとぎ話なのかしら(わくわく)
と思っていたら、宣教師が一人車を走らせ天の神に向かい話していて、とってもアレな人というのは一目でわかる。
一気に不穏なムードに包まれて始終つきまとう。
少年と少女の父親が銀行強盗して手に入れたお金を息子に託し、その息子の眼の前でお縄となり死刑になってしまう。
その父親と同じ刑務所にいたのが先の宣教師で、その隠されたお金を狙って父を亡くした一家に近寄って…
とても普遍的な、羊と狼のはなしなのだけれども、何よりもその映像の美しさ、影の使い方、場面展開の巧妙さが素晴らしい。
オーソン・ウェルズに通じる巧みな影の使い方だなぁと思ったら、撮影のスタンリー・コルテスは彼とも組んでいたと知って
納得。
映画史に残る名シーンという、逃げる船上で妹のパールの歌う”once upon a time there was a pretty fly”のシーンの美しさよ。
どのカットも非常に計算されていて非常に芸術的!
リリアン・ギッシュの強い意志の眼差しと、ロバート・ミッチャムの怪演にもぞくぞくします。
今週はひよこ豆のキーマカレー、来週はモナミチキンカレーの予定です。
山ぶどうのチョコマフィンやはちみつ金柑マフィン、かぼすスコーンにチョコチップスコーン
などを日替わりで焼いております。
最近はラズベリー・ラテがよく出ております。冬の限定なので是非お試しくださいね。
Tags: Charles Laughton, Curry, Lillian Gish, Movie, Robert Mitchum, はちみつ金柑マフィン, スコーン, モナミキーマカレー, モナミチキンカレー, 山葡萄のマフィン
2017.02.18 12:00 PM