monaminami

Zen and Japanese Culture

07 September 2016
禅と日本文化

ちょっと前から禅宗や精進料理に興味があってあれこれと読んでおります。
春に金沢に行った際に立ち寄った『鈴木大拙館』がとても良かったので
鈴木大拙 "禅と日本文化" を読んでみました。
この場所、観光客で賑わう金沢からは想像もつかないくらいに静かで良い空間でした。
あらら、スピってきちゃったわねぇ〜というわけではないでご安心を。
自分には宗教はないし、日本人の典型のように正月は神社、墓参りに寺、
旅先では神社仏閣、教会と節操なく行くしそういう場所や建築を見るのは好きです。
それにまつわる文化に年齢のせいなのか、より興味が出てきたみたい。
さすがにクリスマスを祝うのは未だに抵抗がありますが…

禅とか、日本文化というと、今よくある日本すごいよ!的なアレみたいですが、それとはちょっと違う感じです。
もともと1940年に欧米人のために行われた講演を元に英文で出版されたものを日本語訳したという
逆輸入的なものなので、そのせいか解りやすく入門編にもとても良かったです。
ざっくり言うと日本美術や武士、剣道、儒教、茶道、俳句と禅の関係が説明されていて、
普段当たり前に捉えている日本人的感覚を改めて客観的に見る事もできたし、
茶の湯のくだりは膝を打ちまくりで、このあたりはもっと掘り下げたいなぁと。千利休やら、南方録やら。
書かれた当時でさえ、現代人には『暇』がない!と。
もう2016年の現代なんてどうなってしまうのでしょうか。
そうそう、『暇』って大事。常に何かをしていないと死んじゃう!落ち着かないっていうのはいい事ない。
スマホなんて殴り捨ててしまえ!とまでは言いませんが、
『暇』してみえてくる景色や思考なんてのもいいものなんじゃないかな、と思います。
一服、お茶する空間について改めて考えるきっかけにもなりました。
モナミ文庫にありますのでぜひお手に取ってみてください。
そんな流れだからなのか、音楽もミニマルめなものが心地よく。
Rosasの『FASE』はSteveReichの反復する音楽と
白のワンピースのふたりの静と動。何度もなんどもみていますが素晴らしく美しい。

今週はモナミチキンカレーです。ココナッツバナナのマフィンやスコーンなどもご用意しております。
9月に入りましたが、まだまだ暑いので引き続きかき氷も人気です。フランスのモナンシロップを使っております。

: monami