Films:Jan.2026『ワンダーウォール』ほか
2026年1月にみた映画17本
毎年お正月は鉄板に大好きな作品からスタート。
今年も良き映画に出会えますように。
1.勝新太郎『顔役』
新年一本目は大好きなこちらから。
何度観なおしても傑作すぎる。
ここに出て来る山崎努も格好良すぎて惚れ惚れするし、どうしてこーなった?
っていう謎アングル、カット演出ばかりで勝新の鬼才っぷり爆発している。
ここからの警視Kもまた観たくなっちゃう。
2.ジョー・マソット『ワンダーウォール』
久しぶりに。スウィンギンなロンドンど真ん中の雰囲気とジョージの音楽だけでおサイケ200%今改めて観直すと、おっさん切ない。
ジェーンがピチピチの可愛さでこれでしか得られないMV的良さと要素はたんまりある歴史的一本。
3.ヴェラ・ヒティロヴァ『ひなぎく』
リバイバルオールナイト上映を観たのが四半世紀むかし...と、時を経て今観てもなお刺激的で大好きな一本。
はちゃめちゃおしゃれガーリィムーヴィーとしてはもちろん。
プラハの春以前に撮られているこの作品に込められた反骨精神とラストシーンに胸がキュッとさせられる。
今年4Kレストアやるみたいなので、りんごゲームなどの他作品もぜひソフト化か配信してほすぃ!
4.押井守『ケルベロス 地獄の番犬』
赤い眼鏡の逃亡前のお話ってことで、めちゃんこイノセンスな世界の台湾風景や田園をひた走る原チャに廃墟はパトレイバーだしで、
ロケハンよく見つけるよねぇ。
プリン体が心配すぎるエビばかり食べる図や、千葉繁のバク転などなど押井守ワールド全開で楽しめました。
5.中原俊『櫻の園』
まぁ、何とも青く儚くあまずっぺぇ。
チェーホフにショパンに、携帯とか加工メイクとかない時代の素朴(すぎる)な眉毛ボーボーなJKが眩しい。
女子校育ちだけどこういう真っ当な青春と女子校みたいなのは記憶にないんだけど、
ちょっとした細かいところにふわっと蘇るあの頃の感触がうまいなーと、オバサンになったから美化して図々しく思い出してみちゃうわー。
6.オタール・イオセリアーニ『月曜日に乾杯!』
煙草と工場のモクモク煙からドロップアウトするおぢ。田舎町の営みからヴェニスへ。
旅先での出会いでふわっと旅する感じ、ええなぁ。スラれてもなんか平気な感じがさすがヨーロッパ人って感じ。
観光客の知らない屋根の上のヴェニスが素敵すぎた。
ご本人登場で変な小芝居しまくるのなにあれ?!面白ろすぎた。
どこでもここでも歌っ呑んてるおぢ達や、やたらとクリエイティブな子どもたちの遊び。
人生ゆるっと楽しまなきゃ〜!としみじみ思わさせる。
7.山田洋次『愛の讃歌』
瀬戸内海の島での幸薄すぎる倍賞千恵子。
ジブリに出てきそうな丘の上の診療所のおぢ有島一郎ほか、伴淳三郎に太宰久雄、左卜全などなど癖強いじじぃ集ってる店最高に良いな。
ブラジル行き青年がまっすぐアホすぎて絶対幸せになれなそうすぎて苦労する未来しか見えんラスト。
8.ポール・シュレイダー『アメリカン・ジゴロ』
OPのCall Meが最高USAしてる。
リチャード・ギアもローレン・ハッ㌧もあんま好きでも無いししょうもない世界。
ゲイの仲介人の怪しい雰囲気の部屋のウォーホルがこうあるべきって感じで良き。
まさかの無修正リチャード・ギア。
9.ポール・トーマス・アンダーソン『マグノリア』
年末からPTAみかえし月間。
晴れ時々ブタならぬ、蛙。
愛や繋がりのなかでのすれ違いと亀裂。みんな愛が欲しいんだよぉ。
前半のずーっと居心地悪い嫌〜な雰囲気の流れから後半に繋がる人生の交差点での赦し。
よく出来すぎる繋ぎでこの長さでも観入ってしまう。
トム・クルーズの怪しすぎるセミナーやキレまくりのジュリアン・ムーア、まだ若っかいフィリップ・シーモア・ホフマンのなかあんまり変わらないジョン・C・ライリー。
10.オタール・イオセリアーニ『ここに幸あり』
大臣を首になり、何も無くなってからのふわりふわりのおぢ。
フランスっぽいセ・ラ・ヴィ。ママがおっさんぽいなーって思っていたらまさかのミシェル・ピコリでたまげた!
ローラーブレードブームなパリが懐かしい感じで、今のパリみていると不法占拠している移民のレベルがまだ可愛い感じがしちゃうよね。
後期のこのふわっとした邦題がBunkamuraっぽい。
11.中原俊『闇金の帝王 銀と金』
福本伸行原作のざゎ..なやつ。
中条きよしの髪型がきになりすぎて、原作の絵みたらなるほどー。実写化無理そうだわ。
テレ東の深夜ドラマみたいだった。
12.デルバート・マン『マーティー』
婚期を過ぎた冴えない男女の優しい恋。
いつの時代も年寄りや親戚なんかのいうことは変わらないんだなー。
出会ってウキウキのマーティーがうざ過ぎてかわよい。
遅咲きでも、しっかり幸せになってゆけそうな二人にほのぼのええ話〜。
イタリア系ファミリーのマンマのご飯美味しそうだったなぁ。
13.藤田敏八『天使を誘惑』
ファンキーブラームスからはじまる藤田敏八&大林コンビでとても変。
自分のうまれた年の親たち世代の乱れた性と暮らし。
きっと流行っていたアランセーターがとても良き。
サ店でフレームインする藤田敏八先生。
それでも個人的に永遠に全然好きになれない百恵ちゃんと友和カプ。
14.シドニー・ルメット『その土曜日、7時58分』
シドニー・ルメット遺作。お初です。
リオでの楽しい旅からの急降下。
ポヨンとしたフィリップ・シーモア・ホフマン兄とイーサン・ホーク弟、その家族の雪崩の如く崩れまくる家族の歪さ。
醜さをどこまでも体現する役者たちが巧いのはもちろん、巨匠の冷ややかな目線が厳しい。
葬式後や、マイケル・シャノンが持ってたりで随所に出てくるデカピザ食いたい。
15.オタール・イオセリアーニ『汽車はふたたび故郷へ』
自伝的回想映画で、祖父になって登場。
ジョージアからパリへ、何処へいってもマイペースでふらりと生きているのが羨ましくもあるけど時代や社会情勢で散々。
パリにいっても浮かれるどころか、変わんねーと伝書鳩。
線路や川のどこかへつながっている感じ好きだよね。ヌーンと出てくる黒人魚がサンダーキャットのジャケみたいで笑っちゃった、
16.藤田敏八『スローなブギにしてくれ』
野良猫のような浅野温子をめぐる、おっさん山崎努と古尾谷雅人。
どこまでも片岡義男してるし、藤田敏八の洒落た映像化でおしゃれ〜ん。
スナック、米軍ハウス、テラスハウスにわんさか子猫。
時代の空気がビンビンで乱れてて良いよねぇ。
17.オタール・イオセリアーニ『皆さま、ごきげんよう』
しばらく追っていたイオセリアーニもついに完走。
ピエール・エテックスにマチュー・アマルリアックに、新旧フレンチな人々も出てくるしギロチンからバスチーユ駅、
母国の内戦に散々に国や制度に翻弄された監督によるラスト作による"冬の歌"
去年からハマっていた銀河英雄伝もついに観終わってロス...
あの変な英語のOPも小椋佳のEDもやばいのに癖になる。
外伝がいっぱいあるのでまだまだ楽しめそうです。
押井守の『御先祖様万々歳!』
も配信していたのではじめて観たけどクオリティ、熱量すごい。
今年は押井ボトムスやるようなので、この辺も予習しなくちゃ!