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Films:Jul.2025『ママと娼婦』ほか

01 August 2025
202507_film

7月に観た映画16本

1.山田洋次『霧の旗』
ピュアな上京から倍賞千恵子の変化が恐ろしい子!
恨みの矛先になった弁護士:滝沢修。
夜の霧な階段や昔のメトロとかまでフランス映画みたいでお洒落〜に仕上がってて、ラストの井川比佐志の一瞬が良き。
真犯人の彼はラッキーだったね!

2.ジャン・ユスターシュ『わるい仲間』
この時代のパリの生きいきとした街並みが映るだけで映画してる!
で、肝心のおとこ二人があまりにも冴えなさすぎて良い。
ラストにクロワッサン?って言って食べてない。透明のボウルでのむ珈琲。

3.山本政志『闇のカーニバル』
新宿の夜を生きる人たちの暗黒。アングラパンクしてるぅ〜!
モノクロになった世界だけど鮮やかに、血の色と匂い漂う。
太田久美子さんがボーイッシュで革ジャン皮パンが似合っていてえらいかっこいい。
伊勢丹の前で拾ったカラスや拾ってきた骨(本物らしい)を肥料として売っていたり、
ゲイボーイのバルサン葬、テロおじさんは今から爆弾作り始めたり、
ジャンキーな彼氏など全員狂ってて酷良い。三毛猫ちゃんだけが癒し。

4.ダニエル・シュミット『季節のはざまで』
子供時代の思い出、祖母と過ごしたホテルでの暮らしの宝物のような失われた時を求めててたまらなく胸が締め付けられるような映像の旅。
階段や廊下、大人の時間を覗き見る。堪らないなぁ〜

5.宮崎駿『君たちはどう生きるか』
戦中も別の世界で生き、突き進んだんだなぁと、そう生きた駿大先生の総決算と受け取りました。
が、あの不思議事象を普通に受け止める系主人公やその他諸々がもうなんかほーーん。って感じな中年BBAには声優セレクトからEDの米津玄師までなかなかにしんどかった。

6.ジャン・ユスターシュ『サンタクロースの眼は青い』
どうしてもダッフルコートの欲しかった、ジャン・ピエール・レオーの冴えないっぷりがたまらなく愛おしくなる。
お洒落しなきゃ行けなかった方のカフェのテラスで飲むワイン。
数字の名前のカフェで数字を連呼するビンゴ大会の年越し。
どこまでもぐだぐだしてて青春!

7.山本政志『ロビンソンの庭』
バブルまっただなかの都会の片隅でロビンソン・クルーソーするのはなかなか大変。
廃墟を占拠してキャベツ作るのも無茶苦茶だし、あんな簡単に雑草は抜けないゾー!と畑経験者は突っ込みたくなりつつも。
後半の祭りで踊り狂ってからの虚無な感じもパンクしてる。
キレキレな町田町蔵もピチピチ。当時のエスニックレストランやナイルレストランまで出てくるのも良い〜。
あのクソガキがリアル、メイちゃんみたいでまた良い。

8.山田洋次『男はつらいよ 寅次郎子守唄』
赤さん連れて帰る寅チャンと、いきなり知らない赤ちゃんやってきても面倒見よすぎる寅屋の女たち。みんな優しい。
博の労災問題がなかなかに大変そうだし、十朱幸代の合唱グループが昭和してるし、江戸川駅とか懐かしいー!
春川ますみの母性ったらない。

9.ジャン・ユスターシュ『ママと娼婦』
"あこがれ"ていたベルナデット・ラフォンとコケティッシュな魅力のフランソワーズ・ルブランとJ.P.レオーの面倒くさい三角関係。
理論武装と母性くすぐるダメ男やらせたら絶品過ぎる。名言多数。
そしてスカーフやらのお洒落もラフなアパルトマンのインテリアも素敵だけど、話はドロドロと抜け出せない恋と愛と性。
監督の自伝的らしいから生々しさが半端ない。この長さで一緒にうんざり出来る素晴らしさよ。
ドゥマゴにフロールにリヨン駅ナカレストラン、パリ巴里してて最高〜!
部屋のレコードや選曲も絶妙〜。

10.セドリック・クラピッシュ『猫が行方不明』
グリグリだけど、黒猫。
行方不明の猫を探すのに地元の猫おばさんたちと仲良くなるほっこり。
バスチーユ界隈の再開発で変わりゆく下町風情が俺らの好きすぎたパリ〜!
あの色味、インテリア、ルームシェアで知らん人住んでる感じ、PAUSE CAFE、たまらない。
あの塔って登れたんだ。革ジャンミニワンピースにブーツが絶対可愛いよねー。
Ça c'est Paris〜からPortisheadのEDまで最高〜

11.渡辺正憲『モーニング・ムーンは粗雑に』
OPの丸文字テロップからして80sしてるぅ。ビンビンに元気な茅ヶ崎他の街並み。
高樹澪の葉山生まれのフェリスお嬢様なピエロ襟のディオールのワンピースに白ストッキング可愛いなぁ。
成田空港ってやっぱりああいうイメージ。サザンも茅ヶ崎もアメ車も全然興味はないけど、当時の雰囲気がっつりで良き。

12.ジャン・ユスターシュ『ぼくの小さな恋人たち』
どこまでも青臭すぎるフランスの青春がみっちり。
おばあちゃんの家で過ごしたり、母に引き取られても進学も出来ず仕事させられてぐだぐだと過ごす夏。
カフェで飲むのはマンタロー。ただ歩くだけの並木道のある村、隣村までチャリで走るしその先に橋が壊れていればパン一で船運ぶぱわー。
ええねぇ。この夏はエスパドリーユ履きたくなってきた〜

13.ライナル・サルネ『エストニアの聖なるカンフーマスター』
NOVEMBERの監督が次は今作って振り幅。ロシア正教にエストニアにカンフーにブラックサバスにとてんこ盛りな要素。
アキ・カウリスマキっぽい感じのゆるさとダルさとダサさが好き。
タイムリーにオジー追悼。

14.クリストーバル・レオン,ホアキン・コシーニャ『ハイパーボリア人』
オオカミの家でも衝撃だったけど、こちらは実写も交えての母ちゃんの手作り感もある不思議セカイ系。
パプリカにマトリックスにハルヒも混じったみたいな悪夢SF。
独特なセンスの配合はとても好みだし、
チリとドイツの悪夢があるからこそのこの雰囲気。ラブクラフトやっぱりこの夏は読みたい。

15.山本政志『てなもんやコレクション』
ぐるぐるに生命力溢れてまくる人間よ。
ディズニーのはずが花やしき。からどこもかしこも底辺な這いつくばって生きている地域にての、カオスっぷりがすんごい。
返還前も返還後も何も変わらんっていう香港カアちゃんの強さ。

16.シドニー・ポラック『大いなる勇者』
ストイックに南北戦争から逃亡してロッキー山脈奥に向かうロバート・レッドフォード。
魚釣りすらままならなかったのに熊被れるほどには馴染む山くらし。
ソローやロビンソン・クルーソーなどなどの孤独限界暮らしオヂ好きには堪らなく好きな世界。

Category: Movie, 映画

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2025.08.01 12:00 PM