monaminami

Wols

10 May 2017

ゲージツの春。
佐倉のDIC川村記念美術館の『ヴォルス――路上から宇宙へ』展へ。
まず出迎えてくれる鳥たちと美しい景色に毎度癒されます。
ドイツ生まれ、ナチス政権を嫌がりフランスで生活するようになったものの、
敵国人として収容所生活をさせられていたりと波乱な人生だったようです。しかも短命。
はじめは写真家として成功していたけど、カメラを失ったら今度は絵筆を取り
水彩、油彩、銅版画まで変化していく表現を堪能できました。
後期の銅版画の線の表現には息を呑みました。
イメージ、かたち、目の中に飛び込んでくるそれらは目を閉じて、また見て、
を繰り返していると心の中に焼き付けれれる、というか棲み憑かれる感じになりました。
細い線の動き、重なり、空白。"路上から宇宙へ"という展示のタイトルどおり気持ちは宇宙とか神とか
見たことのない、かたちのないものへの想像で胸いっぱいになる。
とても自由に表現されているぶん、生々しく言葉にならないイメージがダイレクトに届きます。
おぉ、これがアンフォルメルかー。などどわかったようなこと言いながら、美術館を後にして
新緑の溢れる庭園を歩いていると、たまらない気持ちでいっぱいになります。緑の洪水!
藤棚が見たかったのも出かけた理由のひとつ。個人的に桜よりも藤に惹かれてしまいます。あの香りもたまりません。
展示の中で城之内元晴というひとの実験映像"WOLS"もよかった。調べてみたけどあまり見られるものも
残っていないみたいなので残念。
7月2日まで展示しているようなので初夏のお出かけにおすすめです。

今週はひよこ豆のキーマカレーです。
ケーキはパイナップルとココナッツのマフィン、アップル&シナモンマフィン、あまなつのチョコパウンド、
チョコチップスコーンなど日替わりで焼いております。
このところはチャイが人気です。暖かくなってきたのでアイスにも。テイクアウトもできます。
数量限定で自家製梅ソーダもご用意しています。黒糖入りの濃厚すっぱーなあじわいです。