Films:Jul.2022『地球に落ちてきた男』ほか
7月に観た映画18本をざざんと。
先月もプライベートが忙しめ、暑さでやられがちであんまり観られず。
まー無理に観るものでもないですし、のんびりとピングドラムのアニメ版を何周めかの復習しつつ、
限定配信していた劇場版に滑り込みピンドラ祭りな感じの7月。それにしたってよく出来ているしすんばらしいアニメなので
何度見たって感動しちゃうのです。劇場後半も楽しみ!さらに同時に観ていた『アルプスの少女ハイジ』も観終わってしまってハイジロス。心の安定剤的アニメです。次にアルプスに行けるのはいつだろう。山梨のアルプスでもいいからひんやりしたところに行きたいです〜〜!
そして、これまた再鑑賞な原田眞人『タフ』シリーズ。こちらも癖になる面白さできっとまた観そう。
この中で安岡力也がおすすめしている"ロンサムダブ"が観たすぎるのでDVD買おうかな〜と検討中です。
近年の原田眞人作品は?な感じですが、この頃のセンスはヤヴァイです。その流れで見た『KAMIKAZE TAXI』も再結成したらしい旬な男闘呼組(懐!)の高橋和也がなかなか良いし、さりげない登場のさせ方からワクワクさせされる日系ペルー人の役所広司とのそよかぜな出会い。
道中からカミカゼ化して行くエピソードまでうますぎて流石。
片岡礼子もとてもかわゆいし、ミッキー・カーチスのヤクザっぷりもいい。
ドストエフスキー『白痴』がベースらしいけど、ここまで調理するアンジェイ・ズラウスキー『狂気の愛』
冒頭のミッキーたちから心鷲掴みされるわー!とにかく落ち着かない人々の動きとカメラワークで観るものを挑発し続ける。
まさかの「風と共に去りぬ」に、パリの街中を駆け巡り、無茶苦茶な舞台をするソフィー・マルソーは何しても可愛い。
ズラウスキーの作品みるたびにこの人の脳内どうなっているのだろうかと、未知すぎる思考を覗き見させらるのが快感でもあったりする。
こちらも脳内どうなっているんだろうな監督様(大好き)ベルトラン・ブリエ『料理は冷たくして』〈未ソフト化〉
OPのメトロ動画からおしゃれすぎ、から最近よくみるラ・デファンス駅でのやりとり、モダンなドパルデューのマンション(住みたい)。出てくる皆がめちゃくちゃなのにミイラとりがミイラ?みたいな見事な収まりの素晴らしさ。これはちゃんとソフト化してほしい!見られるのが少ないのが残念すぎる。
そしてどうかしているレベルが振り切れ気味なフライング・ロータスちゃん!
『KUSO』ようやく観ることが出来た〜!KUSO!紛れもない糞まみれ。いろんなもん出まくってます。もっと酷いのを予想していたから案外ちゃんとストーリーもあって、面白エピソードも結構あったりと楽しかった。
音響もFLYING LOTUSしていて彼の脳内ドバァーーと噴出。やりたいことやれるっていいよね!最高!
で、先月のベストはニコラス・ローグ『地球に落ちてきた男』!
ボウイとニコラス・ローグで最高に好きしかない!宇宙人と言われて説得力ありすぎる美しさと妖艶さと、惜しみないボディ全て出してくれるボウイ様♡
乾いた異星と欲望渦巻くニューメキシコの砂漠。重なるイメージ、降ってくる人、天才的。
1. 山本薩夫『座頭市牢破り』
2. ベルトラン・ブリエ『料理は冷たくして』〈未ソフト化〉
3. ニコラス・ローグ『地球に落ちてきた男』
4. モンテ・ヘルマン『旋風の中に馬を進めろ』
5. 村野鐵太郎『富士山頂』
6. 岡本喜八『座頭市と用心棒』
7. 原田眞人『タフPartⅠ 誕生編』
8. 門奈克雄『タフ Part2 復讐編』
9. 原田眞人『タフPart3 ビジネス殺戮編』
10. 原田眞人『タフ Part4 血の収穫編』
11. フライング・ロータス『KUSO』
12. 原田眞人『KAMIKAZE TAXI』
13. ジョン・G・アヴィルドセン『ジョー』【未ソフト化】
14. ルイス・ブニュエル『ブルジョワジーの密かな楽しみ』
15. 幾原邦彦『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略』
16. アンジェイ・ズラウスキー『狂気の愛』
17. 伊丹十三『たんぽぽ』
18. ルイス・ブニュエル『小間使いの日記』
アニメ『輪るピングドラム』『アルプスの少女ハイジ』