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Films:Jun.2022『レネットとミラベル』ほか

10 July 2022
202206_movie

6月にみた映画22本おまとめです。
公私ともどもバッタバタで、落ち着いて映画を見られず少なめ。まーそんな時もありますよね。

エリック・ロメールは引き続きアマプラで配信していたのをだだんと。
緑の光線』は若さゆえか、自分で自分を苦しくしちゃうデルフィーヌちゃんの超絶めんどくさ子全開!
バカンス先とパリを行ったり来たりと地に足つかない満たされないわたしまぢツライ。と泣きまくる手に負えなさから、緑つながりからのラストの光線。じーんとキューンとしちゃう!はぁ、1週間でいいからバカンスしたーい。
レネットとミラベル/4つの冒険』ナチュラルボーン田舎の不思議っことソルボンヌインテリパリジャンのいい関係。田舎のあの風景の日々に青い時間にドキドキするガールズ風景。
パリど真ん中での(あのギャルソンのキレ方!勝手で好き)都会暮らしも、お互いの主張の言い合いと流しっぷりと全て愛おしい。シュルレアリスム?マルグリット?ってなるレネットの攻めてる絵も不思議ちゃん。
フレンチなラディッシュバター、食べたい。
木と市長と文化会館/または7つの偶然』は、
パリに住みながら郊外の田舎町のお屋敷を持つ市長さんからはじまり、全員の主義主張が違う人たちの出会いと討論(朝生のテーマ流れそう)の連続で政治的ではあるけどあくまで人間的なのがエリック・ロメール。
今でもサスティナブルとかSDGsっていってるし変わらないよね。ラストあたりの色濃く緑な画面とかまで色彩センスが圧倒的。
友達の恋人
SF小説のような完璧なニュータウンで暮らす似たような人々。ビバヒルみたいに行ったり来たりする男女のコミュニティにぽつり入ってしまったブランチちゃんの困惑と目の覚め方とがなんとまあ!な具合。
夏のバカンスの話はしても劇中はずっと箱庭みたいなニュータウンまわり。そんな独特な雰囲気と彼女たちの纏う服の色の意味。
パリのランデヴー
ロメールで一番観ているのがこれ。男女がパリでデートして喋ってるってだけなのが最高〜に好き。
アニエスベーみたいな女の子たちの格好も懐かしいいし、いかにも〜なパリジャンで、待ち合わせのカフェの場所も、多分これみて行ってみたラ・ヴィレットにしょんぼりした思い出。画家の彼の最後の一言まで好き。

ジョージ・A・ロメロ『アミューズメントパーク
ある意味めちゃくちゃホラーな秘蔵ロメロさん。遊園地を舞台に老人を痛ぶる社会を風刺、しつつ啓蒙してるけど、さすが演出が怖い。
チキンのとことか泣きそう。そして現在の日本の高齢者優遇社会からみると、これまたなんとも言えないわ。

ニコラス・ローグ『トラック29
OPのヒッチハイクしてワンコ走ってくるところから爆笑。その後ろの"CAPE FEAR"
みんな狂ってて、テレサ・ラッセルの危うさやクリストファー・ロイドの鉄道模型ヲタの集会の雰囲気も、お子ちゃまゲイリー・オールドマン(若い)もみんな妙な空気ビンビンで、模型破壊の図の美しさに寝室やリビングにあるバルテュスの絵や画集、TVから流れる映画まで全てが最高。

1. ジョージ・キューカー『マイ・フェア・レディ
2. 今村昌平『果しなき欲望
3. エリック・ロメール『緑の光線
4. ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト
5. エリック・ロメール『レネットとミラベル/4つの冒険
6. 鈴木清順『河内カルメン
7. エリック・ロメール『友達の恋人
8. 新藤兼人『銀心中
9. エリック・ロメール『木と市長と文化会館/または7つの偶然
10. ロベール・ブレッソン『田舎司祭の日記
11. エリック・ロメール『パリのランデヴー
12. 五社英雄『人斬り
13. ジョン・フォード『黄色いリボン
14. 山下耕作『海軍横須賀刑務所
15. ジョン・カサヴェテス『アメリカの影
16. 大島渚『日本春歌考
17. ルイス・マイルストン『オーシャンと十一人の仲間
18. 成瀬巳喜男『放浪記
19. フランシス・フォード・コッポラ『ディメンシャ13
20. ジョージ・A・ロメロ『アミューズメントパーク
21. ラナ・ウォシャウスキー『マトリックス・レザクションズ
22. ニコラス・ローグ『トラック29

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2022.07.10 12:00 PM