Slaughterhouse-Five
"So It Goes"そういうものだ。
人が死ぬたびにそんな言葉が連呼されるカート・ヴォネガットの有名な小説『スローターハウス5』とそれを原作にしたジョージ・ロイ・ヒルによる映画両方をようやく読んで、観てどっぷりハマってしまいました。
ヴォネガットによる自伝的な小説が素晴らしすぎるのもあるけども、映画もその原作の世界をしっかりと押さえつつ、ラストなど微妙に変えてきているのにそれもそれでとても良い!そして映画の音楽はグレン・グールド。ゴルトベルク変奏曲やオルガン協奏曲がよく合っていてしみじみ良い。これ以上ない組み合わせ。
ヴォネガット自身が実際に体験した第二次世界大戦中のドレスデン爆撃や奥さんの死、その他
人生において出会う避けることの出来ない出来事を"時間旅行"や"トラルファマドール星"という異星人の視線を通して語られる。その悲劇とユーモアのバランス感覚が絶妙でほんとに異星人なのでは?というくらいに達観した感覚が物語に充満している。
"そういうものだ"とでも言わないとやりきれない出来事というのは人生において何度も降りかかってくるし、大戦中の真っ只中をやり過ごしてきた人のその言葉は重い。
現在/過去/未来や時間をトラルファマドール星人のように捉えられたら案外自分の抱えているものなんてたいしたことないんじゃないの?と思えてしまうし新たな感覚で向き合える気がするので悩める現代人、全ての人必見!な一冊と一本です。
今週はひよこ豆のキーマカレーです。
自家製のにんじんを使用したキャロットマフィンも大変好評です。あと少しで終わりの予定なので是非お試しくださいね。
チョコチップスコーンやヴィーガンケーキ、久々のカルダモン&チョコケーキなど日替わりで焼いております。
夏限定のすいかスムージーも大人気!夏バテ気味な身体に染みる美味しさ。
まだまだ暑さは続きそうですので、身体に染みる美味しいもので滋養をつけましょう。