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The Night Of The Iguana

06 October 2018
TheNightOfTheIguana

ジョン・ヒューストン1964年の『イグアナの夜
リチャード・バートン、エヴァ・ガードナー、デボラ・カー、スー・リオンという豪華な顔ぶれ。
聖職者だったけど追放されて崖っぷちなリチャード・バートン。メキシコでガイドをしてやり過ごしていたのに『ロリータ』なスー・リオンのしつこい誘惑がきっかけでガイドの職まで失いそうになり自棄っぱちで飛び込む人里離れたシーズンオフのコテージ。ここを舞台に繰り広げられる人間模様。
聖職者とロリータ、未亡人の宿の女主人、そして最後に加わる旅の老詩人と画家の孫娘。全員が濃いキャラでそれぞれ1人ずつでも1本の映画になりそう。そんな彼らの一晩の出来事のなんともドラマチックなこと!
明けない夜はない、だなんて言葉にしてしまうと安っぽいけどここで描かれる夜明けは感動的な美しさ。濃密な人間模様。生きている時間での光と闇、その両方を噛み締めた老詩人の紡ぐ言葉も素晴らしくて涙なしには見られません。
テネシー・ウィリアムズの元の原作も気になって読んでみたのですがこちらはだいぶ別物でした。こちらは旅の女画家が主人公。どうやらブロードウェイを経ての映画化してこの物語に成長したようです。ご本人が書き下ろしたという"ガラス踏み"のシーンなんて本当に鬼気迫るゾクゾク感。
そしてラム・ココが飲みたくなります。こんな楽園のようなところに行きたい。

そしてそして、タイトルがどうしたって似ている、マイケル・ラドフォードの2000年の『ブルーイグアナの夜』。
こちらはカリフォルニアのストリップクラブを舞台に描かれる女たちの群像ドラマ。こちらもほんと最高。
ダンサーの女性たちもユニークなキャラだったり、様々な背景を抱えたり夢を持ったり。怒号飛び交うバックステージのように生々しく人生が溢れ出ている。素晴らしい映画です。即興で撮られたとは思えない!流石です。
詩人だったり、夜明けだったりと『イグアナの夜』への目配せとしか思えない要素があって気になるところ。"ブラピ"似の従業員のおじさんが着ているブルーイグアナTシャツが欲しい。

今週はひよこ豆のキーマカレーです。
無花果のマフィン、栗のパウンドケーキに今季初のタルトタタン、スコーンなど日替わりで焼いております。
そして秋の限定ドリンクに、ジンジャーホットチョコレート、ヘーゼルナッツカフェオレ、自家製無花果ジャムのロシアンティー、生姜和紅茶が登場〜〜〜!
今期一押しは生姜入りのホットチョコレート!スパイシーさがたまりません。
ロシアンティーも当店初登場。ウォッカも入った大人の愉しみ。ぜひお試しくださいね。