Films:Mar2021『さらば冬のかもめ』ほか

3月に観た映画 25本まとめ。
3月からはまた安定のU-NEXTに戻ってきたので観たい映画いっぱい。(ステマではありませんよ〜)
ありがた〜いハル・ハートリーが続々。ちびちび楽しんでいます。
『フラート』と『ヘンリー・フール』ヘンリー・フールはトリロジーらしいので続きも楽しみ。
90年代の世紀末感が遠い昔の話で、眉毛の細さやインターネット黎明期な感じも泣けてくる。
ジョニー・マンデルの音楽も、登場からしてミッション終えなさそうなジャック・ニコルソンと仲間と護送兵青年の凸凹ロードムーヴィーな
ハル・アシュビー『さらば冬のかもめ』は細かいディテール、散りばめられた要素、全て最高な1本。やさぐれたちと盗みしか知らなかった青年の珍道中で少しづつ人生の楽しみを覚えていくのと収監までの時間。
各地で食べるメルティバチーズーガーだのソーセージサンドだのも美味しそう。
パンなしソーセージの味とナンミョウホウレンゲキョウと手旗信号まで効いてる。
ロベール・アンリコ『冒険者たち』もお洒落すぎるフランソワ・ド・ルーベの音楽とめちゃくちゃな展開、妙な魅力に溢れまくるロベール・アンリコ作品に流れる哀愁にも泣けます。
それぞれのマーロウもの。ハワード・ホークス『三つ数えろ』
マイケル・ウィナー『大いなる眠り』は同じ筋でも圧倒的にハワード・ホークスの方が好み。話のわかりやすさはロバート・ミッチャムなんですけどもね。ボギー&ローレン・バコールには敵わない。濃密な大人の雰囲気にうっとり。多分40歳以下なのにあの大人な雰囲気って今と全然違くってびっくり。
ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』マーロウの方がさらに好みですが。
文芸ものでフォルカー・シュレンドルフ『スワンの恋』。
こちらは長すぎるで有名なプルーストの原作。激動のパリ、世紀末のアンニュイすぎるブルジョワジーたちのジェレミー・アイアンズとアラン・ドロンの組み合わせでたまらん!ピーター・ブルックによる脚本ってのも魅力。
未だその長さに手をつけられずにいるけども、そろそろ読もうかな。読まねばな、と改めて。
クロード・シャブロル『いとこ同士』はおそらく20年ぶりくらいに鑑賞。真逆ないとこ同士の人生うまくすり抜ける奴とすり抜けられない奴の縮図がつらい。ワーグナーの音楽三段活用が効きすぎて、トドメの差し入れのマトンに撃沈からのfin!!!
事故物件だけどあんなパリのアパルトマンに住みたいで〜す!
3月に観た映画 25本
1. ハル・ハートリー『フラート』
2. ジョン・シュレシンジャー『ダーリング』
3. 木下惠介『永遠の人』
4. アンドリュー・バーグマン『ドン・サバティーニ』
5. ロバート・ロドリゲス『エル・マリアッチ』
6. 黒澤明『乱』
7. スティーヴン・ソダーバーグ『ガールフレンド・エクスペリエンス』
8. ロベール・アンリコ『冒険者たち』
9. 森谷司郎『放課後』
10. 矢口史靖『ひみつの花園』
11. ハル・アシュビー『さらば冬のかもめ』
12. 増村保造『音楽』
13. 大森一樹『恋する女たち』
14. ジャンルイジ・カルデローネ『欲望の果実/許されぬ愛の過ち』
15. ジェームズ・アイヴォリー『上海の伯爵夫人』
16. ハル・ハートリー『ヘンリー・フール』
17. 森谷司郎『赤頭巾ちゃん気をつけて』
18. ハワード・ホークス『三つ数えろ』
19. スティーヴン・スピルバーグ『激突!』
20. マイケル・ウィナー『大いなる眠り』
21. 木下惠介『遠い雲』
22. フォルカー・シュレンドルフ『スワンの恋』
23. 浅井慎平『キッドナップ・ブルース』
24. クロード・シャブロル『いとこ同士』
25. ピーター・メダック『蜘蛛女』