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Phantom Thread

23 June 2018
PhantomThread

ポール・トーマス・アンダーソンの最新作『ファントム・スレッド』ダニエル・デイ=ルイスの引退作いうことでこれは見に行かねば!と、劇場へ。
1950年代のロンドンのメゾンが舞台のゴージャスで美しい絵作り、音と音がせめぎ合い縫い合わされていく、うっとり陶酔する映画体験!
タイトルにもあるように、亡霊感ある雰囲気もまさに英国という感じ。
縫い目に秘められた想いや嫉妬、欲望。操縦するのかされるのか。需要と供給が合致すれば愛は生まれる、のかな。色々な愛の形がありますね。
きのこのオムレツが食べたくなりました。
ダニエル・デイ=ルイスはこの役作りで一年間実際にメゾンで経験してきたそうだし引退後はデザイナーになるらしい。なんかすごいよね。
ジョニー・グリーンウッドの音楽もとても素敵。ベルリオーズの幻想交響曲とかも、流石なセレクションです!

そして後日、見逃していたギャスパー・ノエの『LOVE 3D』を鑑賞。
2時間以上もずーーーっと絡みシーンばかり。しかも3D!DVDだったから3Dは体感出来ませんでしたが、どうなのでしょうね。
ギャスパー・ノエらしい赤みのある画面と濃密な描写。
主人公の部屋に映画『ソドムの市』のポスターがあったからもしや...ソドミー...と期待(?)しましたがそれはなかったー。
タイトル通り、そのまんま"愛"についてを映画にしてしまったというのが興味深い。

この2作を観て、両作とも真っ正面から"愛"について取り組んでいて、愛だなんてありふれてた題材に、あえてそれぞれの監督の持ち味を存分に活かしつつも挑んだっていうのが面白いなぁ、と。こちらも改めて愛について考え巡らされたのでした。
愛って何だろうなんてなんて、何で生きているんだろう。てなくらいに厨二こじらせそうな題材ですが、そこをあえて掘り返すのも面白いかも。

今週もあと1日ですが、モナミチキンカレーをお出ししております。来週はひよこ豆のキーマカレーの予定です。
スパイシーバナナマフィンやソルティナッツチョコマフィン、スコーンなど日替わりで焼いております。