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Rebecca/Don’t Look Now

03 March 2019
Rebecca

ダフ二・デュ・モーリエ(ダフネ・デュ・モーリアとも)の『いま見てはいけない』と、『レベッカ』など、我が家では空前のブーム当来!
ニコラス・ローグ監督が映画化した『赤い影』(1973年)の原作ということで山崎まどかさんの『優雅な読書が最高の復讐である』で紹介されていて、気になり早速。表題作ほか、短編集なのですがものすごく多彩なラインナップ。
この短編集、ほかの作品も粒ぞろいで、個人的には"十字架の道"なんかウディ・アレンあたりに作って欲しいかんじ。英国人らしいアイロニーとユーモア、そしてどれも脳内で映像になって再生されるほどに色鮮やかな風景や細やかなの描写がどれも美しくって繊細な感性が伺えます。
『レベッカ』は"ゆうべまたマンダレーに行った夢を見た"という書き出しからしてワクワク。
もうページをめくる手がとまらないッ!てくらいに読ませられるので上下巻のボリュームがあるのにあっという間に読んでしまった。食事描写も多くて楽しい。大久保康夫氏の旧訳で読んだので"冷肉"とかシンガポールのカレーと英国のカレーの違いとか。(英国のはただの"ハッシュ"だ、と。)想像力を掻き立てられます。その繊細で色あざやかな描写から脳内でいろんな場面が再生されて、まるで映画を観たあとのような読後感。
で、巨匠ヒッチコックの『レベッカ』観た事がなかったのでものすごーい楽しみにして観たのでしたが、これが...うーー コレジャナイ。巨匠に文句言うのも恐れ多いですが、ね。原作とは別物でただのサスペンス。ヒッチコック作品にしても弱い感じがしました。にしてもカメオ出演シーンは全然みつけられず。難易度高かったです。
デ・ウィンターさんは個人的にジェレミー・アイアン的な紳士をイメージして読んでいたのですが、ローレンス・オリヴィエ、これはあり!大あり!萌える♡
それでも女流監督さんでリメイクして欲しいなぁ。ガーリー度200%増しで〜〜!
やはり長編を映画化って難しいのですかね。ドラマとかの方が良さそう。
』も10代のころにみたっきりなので改めて見直したい&原作読みたいです。

『赤い影』はかなり忠実に映画化していたんだなー。と文を追いながら。冒頭や曰くつき?な男女のシーンなど独自のシーンも差し込んでいるのだけどこれがまた秀逸。
流石のニコラス印!ラストの衝撃はもちろん、終始流れるゴシックでオカルティな雰囲気と我が子を亡くした夫婦の喪失感と冬のヴェニス。カットバックが効いた、ただのサスペンスに非ずな傑作です。

本日(3/3)までモナミチキンカレー、来週3/6~はひよこ豆のキーマカレーのご用意です。
文旦チョコスパイスケーキやりんごマフィン、スパイシーバナナマフィン、スコーンや最近人気なシードショートブレッドなど日替わりで焼いております。
春の限定ドリンクメニューも3/6よりスタート!
カルダモンティー/ターメリックラテ/メキシカンホットチョコレート/ラプサンスーチャイ
の4種類でございます。カルダモンティーとターメリックラテは初登場。
春のもやもや〜とした体や頭にスパイスでシャキッと!刺激と栄養を。どちらもおすすめです!
是非お試しくださいね。

Category: アメリカ

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2019.03.03 12:00 PM