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monaminami

Rikyu

22 May 2019
20190519_Rikyu

勅使河原宏1989年の作品『利休
偶然か、必然なのか、そういうお年頃なのか、
この頃は侘び寂び宇宙な世界に惹かれてしまいます。
そんななか、観ていなかった勅使河原監督のこの作品。
千利休を三國連太郎、豊臣秀吉を山崎努という、ドンピシャ素敵なキャスティングで映画に
してしまった意欲作。この二人の火花散る"無言"のやり取りに息を飲む。
戦国の時代に、動のイメージの強いギラギラな秀吉という人と静な利休。
なぜこの二人が惹かれ合い利休の切腹に至るまでのドラマチックすぎる展開は
どこまでが本当かはわからないけど、興味の尽きないことだらけ。
あまりにも有名な朝顔のエピソードからはじまり、例の黄金の茶室もちゃんと再現されています。
千利休の美学と生き様はなかなか真似出来るものではないですね。
センスの塊、まさに前衛!才能もあるけどものすごい度胸の持ち主!パンク魂を感じてしまう。
脚本が赤瀬川原平というあたりからも漂う現代アート感。
原作は野上弥生子のものだそうで、こちらは未読ですが
赤瀬川原平がこの後に書いた『利休-無言の前衛-』は利休論というよりも
このサブタイトルのとおりアート論として非常に面白かったし赤瀬川氏の
流石の視点、利休の解体。この理解があってからの、この映画。とても納得!
併せて岡倉天心の『茶の本』もこれを機に読んだのですが、これまたすごい美意識。
しかも明治時代にこの内容を海外の人に向けて書くという。さすがでございます。
侘び、寂び、って日本の美学として一番有名な言葉の一つだし
当たり前にその言葉ばかり一人歩きして見過ごしてしまうというか
今更敢えて、というのもなんだか恥ずかしいという感覚もあって。
でも、いざ知りたい、学びたい、と思ってみたところで
知れば知るほど遠ざかるような掴みにくい感覚あるし
まさに"侘びたるは良し、侘ばしたるは悪し"の難しさよ。
この感じ、心にしかと刻みたいでございます。
大好き、スペクテイター最新号でも丁寧な特集していたし、
タイムリーに?オペラシティでトム・サックスのティーセレモニーという展示があるらしいのだけど...どうなんですかね。
空前の侘び寂びブーム、って感じですがこの感じ、今の時代に求められているものが詰まっているのでしょうね。

勅使河原監督といえば先日『燃え尽きた地図』も見返してて、勝新だし、吉田日出子の
喫茶店シーンがくせになるし、また他のも見返したいなーと思ったり。

今週はひよこ豆のキーマカレーです。
ケーキはスコーン、スパイシーバナナマフィン、文旦ココナッツマフィン(今週で終了予定です)
ショートブレッドなど日替わりで焼いております。
カレー弁当やお持ち帰りのチャイなども大変好評です。ぜひご利用くださいまし。

Category: 日本

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2019.05.22 12:00 PM