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monaminami

2020/04

08 May 2020
202004_movie

4月にみた映画25本
緊急事態宣言で仕方なしに店も自粛休業、引きこもり生活の4月、まさかこんな暮らしになるとは、誰もが想像できなかった日々ですよね。大人しくしているのが皆の、家族のそして自分のため。これしかできないんだからって自宅暮らしを極限までエンジョイすべく、日々パンを焼き、ご飯を作って食べて、映画観て、音楽聴いてって、あれ?割といつもとそんな変わらない日々。お店ができないのはもちろん悲しいことだけども、元々ちょう内向き人間なので堂々と引きこもれるのはわりと平気です。(もちろん運動も忘れずに。)
長引くようだしウィズ/アフターコロナをどう生きていくのか、と日々模索中です。お店だって今までの業態で再開は無理そうなので何か違う形を自分なりにしっくりいく答えが出るといいなー。と思っております。
コロナまじめんどぅでしかないのですが、劇的に綺麗になった大気や伸び伸びとしている野生の動物のニュースを見てしまうと傲慢な人間の現代の生活の限界を考えずにはいられません。果たして今までの暮らしをまた無理に続けようとするのか、自分たちが変わっていくのかで見えてくる世界も全く別のものになりそうですね。
そんな日々ですが変わらず映画を見ることができているのは救いであり逃避。
4月はなんか気の抜けたセレクション多め。深作欣二や藤田敏八をやたら観たような。
ずっと観なおしたかった『シェルタリングスカイ』20代の頃観たのと、40代になって観るのでは感じ方もだいぶ違う。
前半の過剰なまでの台詞回しと倦怠期な夫婦とプラス一人の危うい旅の始まりから、こんなモロッコの旅はコロナ後の時代は、きっともう行けないんだろうなーいいなーとかおもう大自然デザート。景色と音楽に魅了されるうちに疫病と喪失と孤独、そして言葉も貨幣さえも失っていく旅路の悪夢感はさすがのベルトルッチ。教授の音楽は何度きいただろうかってほど思い出深い一曲です。

衝撃的だったのはネメシュ・ラースロー『サウルの息子』。
アウシュビッツでのゾンダーコマンドというナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の屍体処理に従事する特殊部隊の一人の話。ぼやけた画面から始まり、終わりまでずっと主人公サウルだけを追っていて、その画面の隅に積まれた同胞の死体や悲惨な出来事はぼやけているのに余計におぞましくみえる。目にした子どもを弔うために猪突猛進していく様は狂気のひとことでは済まされない、魂の叫びが聞こえるようでしんどい。

もひとつ、ジョシュア・オッペンハイマー『ルック・オブ・サイレンス』は60年代のインドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺をご本人が演じるという、トンデモ映画『アクト・オブ・キリング』の被害者側のドキュメンタリー。
タイトル通り当事者たちの"沈黙"をあえて破っていくスタイル。怖いのは判断出来ない人間。ってのは人類がいるあいだはずっと続くのね。人間の深すぎる凶暴性と闇、集団になった時の怖さはなかなか胃が痛い。この被害者その後も無事であって欲しいです。怖いのはニンゲンてほんと思うよね〜。
お店の方は引続き5月いっぱい休業予定です。日々の店主のみた映画や聴いている音楽、新シリーズ(?)身内では好評なきょうの晩ご飯はTwitterやInstagramでもよろしくお願いします。

1. ロジェ・ヴァディム『素直な悪女』2. ジョン・クロキダス『キル・ユア・ダーリン』★3. アレックス・デ・ラ・イグレシア『刺さった男』★4. ケン・ローチ『ケス』5. 深作欣二『恐喝こそわが人生』6. テレンス・ヤング『暗くなるまで待って』7. 深作欣二『宇宙からのメッセージ』★8. ネメシュ・ラースロー『サウルの息子』★9. ヘンリー・ハサウェイ『ナイアガラ』★10. 藤田敏八『ダイアモンドは傷つかない』11. アルフォンソ・キュアロン『トゥモロー・ワールド』12. ジョン・フォード『リバティ・バランスを射った男』13. ハル・アシュビー『シャンプー』14. マーヴィン・ルロイ『若草物語』★15. 相米慎二『ションベン・ライダー』16. ベルナルド・ベルトルッチ『シェルタリング・スカイ』17. ヴィセンテ・アランダ『女王フアナ』★18. ヤン・シュミット=ガレ『聖なる呼吸』★19. マーク・ギル『イングランド・イズ・マイン』★20. ペドロ・アルモドバル『アタメ』21. マルセル・カルネ『霧の波止場』★22. ハニ・アブ・アサド『オマールの壁』★23. 神代辰巳『棒の哀しみ』★24. マイケル・ウィンターボトム『スティーヴとロブのグルメトリップ』★25. ジョシュア・オッペンハイマー『ルック・オブ・サイレンス』★
★印はアマプラで観られます。

Category: Movie

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2020.05.08 12:00 午後