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Films:Aug.2021『哀しみのベラドンナ』ほか

01 September 2021
202109_movie

8月にみた映画22本まとめ。
なんとなーく集中できない日も多くて少なめの8月。
それでも結構濃密な作品や久々に再鑑賞する作品も多め。あと、マッドマックス初体験やようやっと終わったエヴァなど。大作も多い。
エヴァのためにアマプラ入ったおかげで今村昌平のエロ事師発見!といいこともある。

山本暎一『哀しみのベラドンナ』や『ある街角の物語
虫プロ実験アニメのシリーズ。
『哀しみのベラドンナ』はものすんごいサイケで耽美世界で好き過ぎる世界感。かなりのエログロでもあるのに下品にならずに芸術的表現で魅せる。すごいなーすごいなーとため息の表現の数々に脳汁ドバァーってなる。
ノリノリでアフレコしていそうな男性のアレな仲代達矢とかギリ演歌な佐藤允彦の音楽も最高すぎ。このオリジナルLPは18万するらしい。ひゃあ。再プレスで良いから欲しい〜!
『ある街角の物語』もゾワっと、鳥肌立つ表現の凄みを体感。ロシア構成主義的なデザインの街角のポスターからのみっちり詰まった38分。
こういうアニメーションをもっと観たい!とドキドキさせてくれるイマジネーション爆発してる虫プロさんの実験アニメシリーズは全部観たい。

滝沢敏文『伝説巨神イデオン 接触編/発動編』ずーっとだらだら観ていたアニメ版ようやく終えたら"!?"な逆にエヴァみたいな置いてけぼりラストでびっくり。
劇場版にて続くらしいのでがんばってみた。チョー雑な総集編な接触編からの発動編!
アニメ版のエンディングはここを目指していたのかと腑に落ちたし、壮絶壮大な終わりに鳥肌もの。
アーシュラちゃんのちょんまげがヘルメットに収納されている図からの死に様が"皆殺しの富野"のパなさを痛感。
これがイデポンみゃーもりの元ネタね。と、ガンダムは何度も観ていたのにイデオンは今年デビュー記念。

ジェラルド・カーグル『アングスト/不安』はずっと観たかった作品!
不安になるカメラワークの凄さとクラウス・シュルツの音楽の反復の気持ちよさと、それに反比例する殺人鬼の心理が全く理解できない行動を淡々と描くのみっていうシンプルさがいい。けどこれ好きって言うと人格疑われそうなのであまり大きな声では言えないやつ。
オーストリアの人目のつかない豪華な物件が理想的すぎなのとカフェーで食べる立派なソーセージがやたら旨そう。

今村昌平『「エロ事師たち」より人類学入門』も念願の。野坂昭如の原作本は我が家では殿堂。それを今村昌平が映画にって言うんでもの、みたかった〜!
神代辰己の『黒薔薇昇天』を先に観てしまっていたから脳内で岸田森がスブやんになっていたのだけど、こちらは小沢昭一。ぴったしな感じや〜
なんかもーやばい!ひどい!凄い!泣く!カオスな昭和のディープな人達の生命力よ。スブやんさいこー。
殿山の泰ちゃんの出てくるシーンも酷すぎて号泣。時々出てくるアートな的ショットも終わり方までも全てがすんばらしかった。

久々に少しづつみかえしているジャン=リュック・ゴダール『気狂いピエロ』も、大人になって冷静になってみるとわかる凄さ、異常さ。色の洪水にことばの嵐。アンナ・カリーナの可愛さ絶頂期に衣装に犬ポーチに、マリンスタイル♡
刹那すぎる果てのラストに向かう先で出会うおやじの"一人で集団ヒステリー"な会話とか最高すぎて泣いた。
キレとギャグの緩急がさすがです。
一瞬すぎたJ.P.レオー君が助監督も務めてたらしくて多才や〜

エヴァは...一応ほぼリアルタイムで追っていたひとりとしては別にシンは無くても...と思ったりもするのですが、庵野さんの呪縛が解けたねぇオメデトウ👏ってことで良かったよかった。
シンジ君からゲンドウにブーメランしたり裏宇宙のとことか楽しかった。カジ君がニアサーを止めたんだっけ?って自分の記憶力を疑ったら、そこはどこにも描かれていなかった。なんか外伝とかやりそうで恐ろしい。

8月にみた映画
1. ウィル・グラック『ピーターラビット
2. イングマール・ベルイマン『夏の夜は三たび微笑む
3. 藤田敏八『
4. 片渕須直『この世界の(さらにいくつもの)片隅に
5. リチャード・ブルックス『雨の朝巴里に死す
6. 藤田敏八『赤ちょうちん
7. ジャン=リュック・ゴダール『気狂いピエロ
8. 滝沢敏文『伝説巨神イデオン 接触編
9. 滝沢敏文『伝説巨神イデオン 発動編
10. サム・ペキンパー『戦争のはらわた
11. 矢崎仁司『風たちの午後
12. レオ・マッケリー『我が道を往く
13. 山本暎一『ある街角の物語
14. 山本暎一『哀しみのベラドンナ
15. ジョージ・ミラー『マッドマックス
16. ジョージ・ミラー『マッドマックス2
17. 庵野秀明『シン・エヴァンゲリオン劇場版
18. 今村昌平『「エロ事師たち」より人類学入門
19. フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期
20. ジェラルド・カーグル『アングスト/不安
21.ウディ・ハレルソン『ロスト・イン・ロンドン
22.ローランド・エメリッヒ『パトリオット

Category: Movie, 映画

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2021.09.01 2:00 PM